ひとつひとつ手作業で作られた、シンプルな牛革製の腕時計用ベルトです。
ベルトの裏面には染色や塗装をしていない、ベジタブルタンニンなめしのヌメ革をあてることで、染料や塗料、なめし剤によるかぶれ、汗等による色落ちを抑え、肌に優しいベルトに仕上げました。
【ベジタブルタンニンなめしの革とは】
動物の「皮」を、柔軟性、耐久性のある「革」にするための工程を「なめし」と言います。
現在流通している革の90%は「クロムなめし」という重金属の化学薬品でなめした革です。短時間で大量に作ることができ、柔らかく、加工もしやすいのですが、腕時計のベルトのように肌に直接、長時間触れると、人によってはクロムによる金属アレルギーを起こす場合があります。
「ベジタブルタンニンなめし」は、化学薬品ではなく、ミモザの樹皮など植物の渋でなめした革です。紀元前から使われている手法で、土に埋めておくと微生物に分解され大地に戻ります。
肌にもとても優しい素材ですが、多くの手間と、半年もの製作期間を要しする貴重な素材です。